すぎのこ会ニュースNo155
すぎのこ会の事を知って欲しくて定期的に「すぎのこ会ニュース」
を発行して地域に配布しています。その中から抜粋したものです。
子どもの力で『でんしゃ』が本物に
今年も5歳のたち子どもが作ったもので、電車ごっこをしました。
江ノ電と駅長室、そして切符売り場に改札口。
トンネルと踏切もあります。
お客さんは3歳、4歳の子どもたちとお母さんです。
まずは切符を買います。
切符には5歳の子の描いた絵があります。
絵の描いてある切符をもらっただけで、うれしい3歳です。
終点では切符の回収をします。
3歳だもの「わたしの!わたしの!」って渡さずに、ごねるかな?。
ちょっと心配です。
終点に着きました。
車掌が「切符ください」
子どもは固まりました。
ドキッ!「・ ・ ・ 泣くかな」でも、一瞬でした。
「そうだ!」という感じで、切符を渡し「おかねちょうだい」と言いながら、切符売り場に走り出しました。
それからは繰り返し、繰り返しお金を貰って、乗っていました。
自分で歩かなければいけない、ラクチンではない電車です。
それでも、感心するほど繰り返します。
いつもと違う楽しさを感じているようです。
その楽しさが渦巻いています。
一人ひとりからでる、子どもならではの“たのしさ”が集まって手作りのダンボール電車が本物になっていくようでした。
むっちゃん
「ぜーんぶ、わたしの」
保育室で、大きい組の子ども達が藍染の準備をしていました。
模様を作るためにビー玉を使っています。
近くで、年少の子が両手いっぱいにビー玉をにぎりしめて立っていました。
指と指の間からビー玉があふれて、床にコロコロこぼれて落ちます。
転がっていくビー玉を止めようと、他の子が手をのばしたその時
「だめー!ぜんぶわたしの?」
と年少の子が必死にさけびます。
近くにいた保育者が「並べてあそべるよ」と声をかけてドアの溝に一列に並べても
「だめー!わたしの?」
と必死です。
しばらくビー玉をにぎりしめて立っていました。
まわりに人がいなくなると、やっとその場に座り、手にしっかりと握りしめていたビー玉を、ドアの溝に並べ始めました。
「あか、あお、みどり・・・・」